住宅に加わる地震の強さは、住宅が重ければ重いほど、強さが大きくなります。
とくに、住宅の「あたま」ともいうべき屋根の部分が重くなると
どうしても家のバランスは不安定になりがちになるのは仕方ありません。
しかし、台風が多く到来し、被害を受けやすい地域などでは
逆に屋根を重くしたりするところもあります。
屋根を重くするために、瓦の下に土を敷くのですが
そうすることで、台風の強い風にも飛ばされにくくなるという理由から
そうした工法が採用されています。
地震と台風で、このように対処の工法が異なるので
地震だけを考慮して判断するべきではありませんが
耐震性に限って言えば、軽いほうが断然安全です。
一般的な住宅において、いまではモダンでおしゃれな外観をよく見かけますが
屋根の勾配が急すぎるのも、不安定であまりよくはありません。
屋根勾配は、少なければ少ないほどに安定しますので、
地震に備えるためには、家を建てる段階で
こうしたところに配慮しておくのは、
とても大切なことではないでしょうか?
また、最近の屋根材は地震の影響を配慮した軽量化のものも
おおく取り扱われています。
リフォームでも施工が可能です。
場合によっては、「二重張り工法」といって
今の屋根材のうえから重ねて張る工法もあります。
断熱効果が得られると、注目を集めている工法でもあります。