騒音対策で使用されている壁は、いろいろな表記があります。
防音壁、遮音壁、吸音壁など。
いずれも音を外部に漏らさないという意味では同じです。
明確にどのような素材を使っている防音になるという線引はありませんが、下記のように使い分けられることが多いです。
防音壁---コンクリートや鉄板など厚い素材が使われている
遮音壁---二重構造の壁になっている
吸音壁---密閉空間になっている
防音や遮音が音が反響して、内側に跳ね返るような仕組みの場合によく使われる表記です。
それに対し、吸音は音がその場で小さくなるような吸収される素材(ウレタンやロックウールなど)が使われている時に表記されています。
なお、一般家庭の場合は、吸音と遮音の両方の構造が採用されているケースも多いです。
例えば、ウレタン素材を使ってその壁が2層、3層になっているなど。
一方で音が反響しては困るような場所では吸音ボードのみが設置されているケースが多いです。
例えば、アリーナやホール、身近なところでは音楽室など。
小さな穴が開いた孔を設置し、音がだんだんと小さくなるような施工が行われています。
音は小さい穴を通るに従って、音も小さくなる性質があるので、そういった特徴を考えた壁材が使用されています。