鉄骨とびは大きなデパートやビルなどの骨組みとなる鉄骨を組み立てていく仕事です。
資材をクレーン車などで上階に下ろし、そこから資材を搬入し、柱を立てて、梁をつないでいきます。
資材をつなぐ方法は、ボルトや溶接などが多いです。
また、すでに鉄骨の資材に凹凸があり、そこに引っ掛けて組み立てていく方法もあります。
耐震性を高めるため、鉄筋材の複数箇所にボトルを打ち込んで固定します。
高層ビルの場合は揺れにも対応できるようになっています。
また、建物自体の組み立てにとどまらず、足場も並行して組み立てることを含めて、鉄骨とびと呼ぶケースも多いです。(足場のみの施工なら「足場とび」と呼びます)
数十メートルにも及ぶ高層階での作業は、より安全重視で対応してきます。
ハーネスやロープをつないで安全性を確保しながらの作業となります。
高層階の場合は、途中に落下防止用ネットも張り、不意な落下を防ぐ対策を講じて作業を進めています。
鉄骨とびは実際の建物に立って作業する作業員のことを呼び、クレーン車などの重機を扱う人を鉄骨とびと呼ぶことは少ないです。
ただ、いずれはそういった重機の免許も取得して幅広く業務をこなせることが、会社にとっても望ましい人材となっています。