異国の風を感じさせるおしゃれなデザインや、機能性に優れた住まいとして人気の高い「輸入住宅」。
洋風の外観や広々とした間取り、木のぬくもりを感じるインテリアなど、国内の住宅とはひと味違う魅力が多くの人を惹きつけています。
そんな輸入住宅が日本で普及するようになった背景には、住宅文化の変化や暮らしに対する価値観の多様化が大きく関係しています。
◇輸入住宅が登場したのはいつ?
輸入住宅が日本に初めて登場したのは明治時代で、「あめりか屋」という建築会社がアメリカの組み立て住宅を輸入したのが始まりです。
その後、輸入住宅を扱う住宅会社や建築家が増え、あめりか屋の事業は次第に縮小。
一方で1990年代になると、1980年代に普及したツーバイフォー工法の影響で、輸入住宅は一般消費者の間でも広まり、本格的に定着していきました。
◇日本で輸入住宅が普及した背景
輸入住宅は、1970年代に永大産業や三井ホームが2×4工法を導入したことで注目を集めます。
輸入住宅は、デザインの自由度や資材輸入の効率性から、建築メーカーにも魅力的な存在でした。
需要が高まった背景には、個性的なデザイン、2000年の住宅性能表示制度の導入、住宅寿命の長期化への対応、そして高い耐震性などが挙げられます。
これらの要素が、日本での輸入住宅の普及を後押ししたのです。