家の間取りや設計図、図面などを作成するのが建築士なのに対し、建築設備士(建築整備士)は設計図や図面を検証し、空調や換気、給排水設備などに問題がないかを検証する役割を担います。
簡単に言ってしまえば、建築士は建物を建てる設計図を作る人、建築設備士(建築整備士)は建物がしっかりと機能するのか調べる人という役割です。
それぞれ役割があるので建築設備士(建築整備士)と建築士の両方が住宅やビルなどの建物の施工に関わることが多いです。
特に大型商業施設やマンション等の施工に関わる場合、建築設備の空調や換気、給排水設備、衛生設備、電気配線などが複雑化しています。
そういったものを適切な形で設計するのは非常に難しいため、建築設備士(建築整備士)が建築士にアドバイスを行いながら二人三脚で設計図を作ることもよくあります。
建築設備士(建築整備士)の資格を得るには、学歴によって実務経験に必要な年数も変わってきます。
4年制大学で2年以上、短大や専門学校で4年以上、高卒の場合で6年以上必要です。
資格を得るには設計製図の作成などの課題が出され、それらの試験を突破して資格を得ることができます。
合格者は全体で毎年20%を切るなど、難易度の高い資格としても知られています。