建設業界は高齢化が叫ばれています。
実際、40代、50代が中心の現場が多いです。
こういった状況がいつまでも続いてしまうと、未来の担い手を担う若い人材が減ってしまい、建築業界の衰退につながってしまいます。
そこで考えられたシステムが建設キャリアアップシステム。
どうしても建築業界はスキルや技術が目で見て分かりにくい現状にありました。
数値化されたものではなく、感覚的に経験がものをいう業務形態だからです。
そこで後進育成するための人材が在籍しているかという確認の意味で、ICカード登録がスタートしました。
従業員の就業記録や保育資格などを登録でき、経験が一目で確認できるような体制になってきています。
このICカードには誰が、いつ、どの現場で、どんな作業をしたかというデータが残るので、その作業員のステータスを把握することが可能になりました。
例えば、新規採用した作業スタッフがどのような経験をしているか、一目でわかるようになりますし、無駄な指導も減り、効率的な教育が可能になりました。
逆にどの職場に優れた作業員がいるのかも分かるようになります。
個人情報に繋がるのではという懸念材料もありますが、今後システム改良なども含め、本格運用が続いていくはずです。
建築業界の発展につながる建設キャリアアップシステムが今後どのように役立てられていくのか注目です。