建築設備士は、建築において求められる給排水などの衛生設備や配管、電気設備や空調設備などを担当する国家資格です。建築設備士による助言があった際はその旨を書類や届け出に必ず記載しなければならない決まりがあるなど、建築現場においてとても重要な役割を担う資格です。
建築設備士の配置そのものは義務ではありませんが、建築士法では建築士事務所が設計や工事の管理を請け負う際、契約書に「建築設備士」の氏名を記載することが義務付けられています。建築設備士には専門分野での知識や技術が求められており、この資格保有者がいるということは客観的に見ても信頼がおける工事であるという裏付けにもなります。
もしキャリアアップを考えているのであれば、建築設備士の資格を保有することは有効な手段の一つです。近年では建築物を含めた安全性に対する意識が高まっており、建築における基準も厳しくなっている傾向があります。建築設備士の配置は義務ではないため、それでもコストを掛けて建築設備士を有している、配置しているということは建物の品質に気を遣っているという評価が企業にプラスされます。就職や転職でも有利になる建築設備士の資格は今後さらに需要が高まることが予想されるでしょう。