日本の住宅に使われているフローリング材について

日本の住宅に使われているフローリングのほとんどが無垢材です。
無垢材は加工されていない自然な状態の木材のことです。

自然な状態の木目、色みを残すことで落ち着いた風合いを与えてくれます。
スギやヒノキを切って板状にして、表面をコーティングすることでフローリング材として使用できるようにしています。

無垢材は単層で使うことが多いですが、場合によっては複層で施工することもあります。
それぞれのメリットとしては、下記のことが挙げられます。

単層のメリット

・施工費用を抑えることができる
・工期を短くする

複層のメリット

・反りや収縮が起きにくい
・傷や凹みが付いた場合に交換しやすい

複層の場合は見えない部分を他の素材で代用することもあり、複層だから頑丈とは限りません。
複層のフローリング材を使う場合はどういった材木なのか必ず確認するようにしましょう。

単層の場合は複層に比べれば薄いので強度は落ちますが、厚さが無いわけではありません。
住宅の積載荷重は建築基準法の規定上、1箇所に200キロ、300キロと重さが掛からない限り、損壊することはないのでそこまで心配する必要はないでしょう。

多くの住宅はフローリング材の下が空洞ではありません。
捨て貼り合板と呼ばれる下地材があるので、床が抜ける可能性は極めて低いです。