「もしも」に備えて! 選べる自宅用消火器

2020年の調査では、東京都の住宅火災における出火原因の多くが失火だということがわかっています。放火や火遊びなどの意図的な出火が全体の約9%なのに対して、コンロ、タバコ、ストーブやろうそく、ライターなどの意図しない出火は約52%と半数以上を占めています。

 

出火原因1位のコンロは22.2%、2位のたばこは18.0%と、原因がはっきりしている火災の中ではこの2つが群を抜いて要因を作っています。まさか自分がと思うかもしれませんが、火災が発生した家ではほとんどの人が同じように思っていたことでしょう。

 

家庭で使える消火器には、一般的な粉末タイプの消火器に加えてエアゾール(スプレー)やシートなどの扱いが容易なものが販売されています。揚げ油や石油ストーブ、火の不始末などの初期消火に有効ですので、キッチンやリビング、寝室などのあらゆる場所にそれぞれ最適なものを1つ置いておくことをおすすめします。

液体タイプの消火器は粉末タイプに比べて消化後の後片付けが楽で、冷却効果が高いため再発火が起きにくいというメリットがあります。特に強化液タイプは揚げ油の火災の消火に向いているので、キッチンに設置すると万が一の時にとても役に立ちます。

 

大きな被害に繋がらないよう日頃から火の扱いには気を付け、火災発生時は冷静に対応できるよう消火器の使い方も頭に入れておけると良いですね。