すりガラスの特長と適した使用方法

すりガラスとは、透明な板ガラスの片面に非常に細かい粉末状の鉱物を吹き付けたものです。表面に凹凸が生じることで透明度が低くなり、向こうが見えない不透明なガラスになります。

 

すりガラスのメリットと言えば、光は通すけれど内側を透けさせないところにあります。光も直射日光のような鋭い光ではなく、凹凸の乱反射により柔らかな光になります。目隠しをしつつ採光したい場所にはピッタリなので、人通りが多い場所に面したガラス窓には最適でしょう。

 

ただ、ザラザラした面に水が当たると乱反射の効果がなくなり透明になってしまいます。こうなると目隠しの効果はありません。手垢や汚れもつきやすいため、キッチンやお風呂場には不向きです。そのような場所には、表面を滑らかにした「フロストガラス」や、模様を転写した「型板ガラス」がおすすめです。水を掛けても目隠し効果がなくなってしまうこともなく、汚れも落としやすいという利点があります。ただ型板ガラスの模様によってはすりガラスよりも向こうが透けて見えやすいものもありますので、使用する場所に合わせて最適なものを選びましょう。

 

すりガラスは、照明周りにも最適です。光の乱反射で柔らかい光が広がり、くつろぎたい場所にも最適です。柄入りのすりガラスなどもありますので、用途に応じて好みのものを探してみてくださいね。