車いすでも安心して暮らせる住宅を建てるには

車いすは、自力で歩くことが困難な方にとっては生活になくてはならないものです。ですが、一般的な住宅は車いすに乗ることを前提には作られていません。

ご家族、あるいは自分が車いす生活を送る上で安心して暮らせる住宅を建てるには、こんな点に気をつけると良いでしょう。

 

・段差

 段差をなくすことはバリアフリーの中でも基本中の基本です。玄関前の階段はもちろん、部屋の境や引き戸の下などに出来やすい1cm以下の段差も出来る限りフラットにするのが望ましいです。平屋を選択したり、1階で暮らしの全てが完結する間取りにしたりというのも良いですね。

 

・幅

 車いすが通るには、一般的な住宅の廊下やドアでは幅が足りないケースが考えられます。廊下を広めにとることの他に、そもそも廊下がない間取りを取り入れた住宅も増えています。玄関から奥の部屋が丸見えになってしまうのがいやという場合は、住宅の間取りをL字型にし、端の方に玄関を設置するという手もあります。

 

・手すり

 スロープやトイレなど、車いすユーザーが必要と感じる場所には手すりを設置するのも忘れてはいけません。手すりがあれば一人で動けるという場面もあるため、実際に車いすに乗る方にどこにあったらいいかを聞いて設置するのが良いのではないでしょうか。