新しいものをあえて古く。「アンティークフィニッシュ」の魅力

アンティークフィニッシュとは建築用語の一つで、アンティークのように見える仕上がりであえて古いものに見せる手法のことです。アンティーク加工とも呼ばれます。家具だけでなくレザーやデニムなどの雑貨や衣類にも用いられる手法で、素材によってさまざまな加工方法があります。

 

家具にアンティークフィニッシュを施す場合、塗装で古く見える質感を出すことができます。油性オイルやワックスを塗り込んで長年使い込んだ木材のようなしっとりしたツヤを出したり、上に塗った塗料をヤスリで削って経年劣化による塗料剥がれを演出したりと、塗装だけでもいろいろな手法があります。最近ではDIYとして挑戦する人も増えていますが、同じ手法でも技量によって仕上がりに大きく差が出ることもあります。

 

アンティークフィニッシュは新品とは違った印象を楽しむことができるので、好みに応じて年代を問わず人気があります。中世ヨーロッパのような高級感あるクラシックなものだけでなく、カントリー調のお部屋に似合う素朴なものや、オールドアメリカンをイメージしたレトロなものなどは若い方にも好んで取り入れられる内装です。暗めの色に仕上げたものは男性にも人気で、インテリアにこだわる方に積極的に取り入れられています。