岩綿吸音板にアスベストは含まれているの?

岩綿吸音板とは主に天井に使用されるもので、吸音性・断熱性・防火性に優れた内装材です。玄武岩や安山岩といった火成岩を繊維状にしたロックウール(岩綿)を板状に成型して使用します。

 

ロックウール(岩綿)とよく似た性質を持つ素材にアスベスト(石綿)があります。アスベストは肺がんや中皮腫などの健康被害、環境への有害性が問題視され、現在では法律で使用を禁じられています。

 

現在生産および市販されている岩綿吸音板にはアスベストは使用されていません。ただ、アスベストが使用禁止となる以前に流通していたものにはアスベストが混じっている場合もあります。日本では2004年(平成16年)にアスベストを1%含む製品の出荷が原則禁止となりましたが、多くのメーカーではそれよりも前にアスベスト含有の製品生産を見直しています。見た目ではアスベストが含まれているかどうかを判別することはできないため、古い岩盤吸音板を使用した内装のリフォームや解体などを行うときは各自治体の指導に従いましょう。

 

なお、ロックウールにはアスベストのような発がん性はありません。呼吸器系への影響に関しても、一度に大量のロックウールを吸入するようなことがなければ特に問題はないとされています。