紫外線吸収剤の仕組み

化学的な作用が著しいため、化学線とも呼ばれる紫外線。殺菌消毒など有効な活用法がある反面、過剰な紫外線は人体や物質への悪影響があるとされています。長期間日光にさらされた樹脂製品が黄色く変色し、触れただけで破損するほど脆くなってしまうなどの現象も紫外線の影響によるものです。

 

外壁も同様です。日の当たりやすい南側や西側は同じ家でも塗膜の劣化が激しく、色褪せやひび割れが起こりやすくなっています。このような紫外線によるダメージを少しでも防ぐには、紫外線吸収剤を使用したUVカット効果のある塗料で外壁を塗装するという方法があります。

 

紫外線吸収剤は、紫外線のエネルギーを自らの中に取り込み、化学反応を利用して熱やエネルギーに変換し、それらを放出します。劣化の原因となるラジカルの発生を抑え、外壁そのものに紫外線の影響を与えないようにすることが目的です。

 

日当たりのよい立地は過ごしやすく人気も高いのですが、紫外線による建物の劣化はなるべく防ぎたいところ。ただ、塗料の名前だけではどんな効果があるものなのかわからないものも多数あります。塗装業者によって取り扱う塗料は異なるため、自社で使用している塗料についてしっかりと効果を説明してくれる業者を選ぶとよいでしょう。