外壁材のトップシェア、サイディングの歴史

最近、住宅の外壁に使用されることが増えているサイディングボードですが、その名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

◇サイディングの誕生

サイディングボードは1974年に誕生し、それまで主流だったモルタル壁に代わる画期的な外壁材として登場しました。

左官作業が不要で、大工自身が施工できる点が特徴で、耐火性もモルタル壁と同等でした。大工や設計士が頻繁に使用するようになるまでには、知識の普及に時間がかかります。

きっかけは、1990年頃、欧米の建築デザインが流行し、タイル柄などのおしゃれなサイディングボードが登場しまし、これにより、従来のモルタル壁では実現できなかったデザインが可能になり、需要が増加します。

さらに、1995年の阪神・淡路大震災で家屋の軽量化が注目され、軽量で耐震性に優れたサイディングボードの需要が急増しました。

 

◇サイディングがトップシェアになった理由

サイディングボードがトップシェアを獲得した理由は、施工が簡便でコストが抑えられること、欧米のデザイン流行に対応した多様なデザインが可能なことがあります。

阪神・淡路大震災後の軽量で耐震性に優れた特性が求められたこと、そしてメンテナンスが容易で美観を長期間保ちやすい点です。

これらの要因が重なり、広く普及しました。