建物の屋根や屋上は、雨風や紫外線など自然の厳しい環境に常にさらされています。
ここでは、防水シートがなぜ必要なのか、その役割や効果について分かりやすく解説します。
◇建物を守るため
屋根や屋上は常に紫外線や雨風にさらされるため、防水シートが劣化すると水が浸入しやすくなり、建物内部の構造部分である木材や鉄筋が腐食し、建物全体の劣化が加速します。
この腐食は木造・鉄骨構造のどちらにも影響し、建物の寿命を著しく短くしてしまいます。
特に平坦な屋上(陸屋根)は勾配がほとんどなく雨水が溜まりやすいため、防水シートの劣化は雨漏りのリスクを高めます。
雨漏りが起こると建物内部の設備に水がかかり、故障や漏電の原因となることもあり、これが業務の停止や事故につながる恐れもあるため、防水工事は企業の安全と資産を守る上で不可欠です。
◇防水シートの役割
防水シートは、屋根材とともに家を雨から守る重要な役割を担っています。
屋根材が一次防水として雨を受け流すのに対し、防水シートは二次防水として屋根材の隙間などから侵入した水を食い止める「最終防衛ライン」です。
この二重構造によって、雨漏りのリスクを最小限に抑える仕組みになっています。
屋根・屋上工事で防水シートが必要な理由は、雨水の侵入を防ぎ建物の構造体を腐食から守ること、設備の故障や事故を防止し、建物の耐久性と安全性を確保するためです。