1級建築施工管理技士とは? 建築士とはどう違う?

建築に関する施工管理を担う「建築施工管理技士」。国土交通省管轄の国家資格で、1級、2級が存在します。上位資格である1級建築施工管理技士の最終合格率は13%~22%(平成20年度から10年間の結果による)となっており、かなり難関資格であることがわかります。

 

一般建設業、あるいは特定建設業の営業所では、専任の技術者並びに現場に必要な監理技術者を配置しなければなりません。1級建築施工管理技士の資格を取得していればこの監理技術者として働くことができるため、就職や転職でも有利になります。

 

有している資格により、監理技術者を務められる現場は異なります。建築士の上位資格である一級建築士の資格でも監理技術者になれますが、1級建築施工管理技士と一級建築士を比較した場合、1級建築施工管理技士の方がはるかに多くの現場で活躍することができます。

 

1級建築施工管理技士、一級建築士共に務められる現場

 建築、大工、屋根工事、タイルレンガブロック工事、鋼構造物

1級建築施工管理技士なら務められるが一級建築士では不可となる現場

 左官、鳶土工、石工事、鉄筋工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事

 

なお、建築施工管理技士は「1級、2級」、建築士は「一級、二級」と表記方法が定義されています。数字と漢数字がどちらかしか使用されないのは紛らわしいですが、混同しないようにしましょう。