ウェッジウッドにも影響を与えたアダム様式

淡い色彩と、繊細な装飾が優雅なアダム様式(アダムスタイル)。18世紀後期イギリスの建築家、ロバート・アダム(1728-1792)によって生まれた新古典主義の建築様式です。ロバート・アダムはスコットランド出身で、彼を合わせて4人の兄弟らによって確立された様式といわれています。

 

彼が広めた新古典主義建築(ネオクラシック)は、フランスで流行した曲線的で軽やかなロココ様式の流れに対し、古典様式を取り入れながらも柔軟で新しいスタイルが評判となりました。イギリスならではの直線的・対照的といった伝統様式に古代ローマなどで見られる優雅な装飾手法をミックスするという独創的な発想で、たちまち上流階級の間で話題となりました。アカンサスの葉・ギリシャの竪琴・花鋼飾り・柱の彫刻など、古代ローマの古典的な装飾モチーフがそこかしこにちりばめられています。

 

ロバート・アダムは引く手数多の人気建築デザイナーとなり、貴族の住宅建築を多数手がけました。その傑作のひとつが、ロンドン北部のケンウッドハウスです。パステルカラーをベースに白い彫刻を施した様式は、高級食器で有名なウェッジウッドのデザインにも多大な影響を与えました。

 

多くの室内装飾や家具のデザインに取り入れられたアダム様式。現在でもアンティーク家具として高い人気を誇っています。