一級建築士と二級建築士の違い

一級建築士と言えば、建築に詳しくない方でも一度は目にしたことのある肩書きでしょう。

一級建築士も二級建築士もどちらも国家資格ですが、一級建築士は国土交通大臣から、二級建築士は各都道府県知事から免許の交付を受けています。一級建築士の方が難易度が高い分、できる仕事の範囲も広がります。ただ、全ての建築士が一級の取得を目指しているかというと、必ずしもそうではありません。

 

一級建築士は、建築する建物に制限がありません。戸建ての住宅、商業施設、競技施設や都市開発など大小を問わず手掛けることができます。幅広い建築を手掛けることができる分、必要とされる知識や技術も高度なものが求められるため、資格取得は容易なものではありません。一級建築士の学科試験合格率は約20%と言われており、この数字からも難関であることがわかります。

 

二級建築士は、主に戸建住宅を設計しています。設計できる建物の規模に制限があり、大型建築を手掛けることはできません。しかし、一般的な戸建住宅を建てるには十分な資格です。また、戸建でも顧客が求める建物を作るためには十分な知識や技術、そして発想力やセンスが求められます。

 

著名な建築士でも一級建築士の資格を有していないということはよくあります。ただキャリアアップには一級建築士の資格取得は大きな武器となります。一級建築士の資格が必要かどうかは、その人が目指す道によって変わってくるでしょう。