工場や倉庫などの屋根によく用いられている波形ストレートは、セメントと補強繊維を加圧成形した屋根素材のことです。

波形ストレートには波の凸凹の大きさによって大波板、中波板、小波板の3つのサイズがあります。

波形ストレートの特徴は火災や雨にとても強く、建築基準法でも不燃性を持つ材料として認められていて、組み合わせる素材によっては防火・耐火構造としても認められるのです。

他にも耐久性・防音性にも優れていて台風などの暴風や、紫外線や塩害などにも強く、強度もあるため積雪でも壊れにくくなっています。

かつては波形ストレートにはアスベストが含まれているとして使用を危惧されていましたが、2004年以降に販売されている波形ストレートにはアスベストが含まれていないため安心して使用できます。

また、2004年以前に販売されているものでも、砕けない限りは飛散することはなく老朽化で飛散されることはないため過度に心配しなくても大丈夫です。

波形ストレートには耐久性があり耐用年数は25年以上と言われているので、よほどのことがない限りは壊れることはありません。しかし、長年使用していると固定しているボルトやシーリングが劣化し、そこから雨漏りしてしまうため定期的なメンテナンスをおすすめします。