日本の住宅で最も多いのが木造住宅です。
木造住宅は木材の腐食を防止するために床下の通気性が重要とされています。特に布土台のように土壌が露出していると土壌からの水蒸気が発散してそれが床下の湿気の原因となり、使用している木材にダメージを与えてしまします。
そのため木造住宅では床下換気のために基礎と土台の間に「ねこ土台」または「基礎パッキン」と呼ばれる通気部材を入れて換気を行います。ねこ土台は横から見ると蛇腹のようになっていてここから空気が通る仕組みになっているのです。
従来は基礎土台の部分に換気口の穴を空けてネズミ除けの網を設置して湿気を防いでいました。
しかし土台に開講口を空けて通気口をつくるため、土台の強度が損なわれる等の理由で最近ではネコ土台を用いられることが増えてきました。
ねこ土台を取り入れるメリットは、種類が多いため使用箇所に応じてパッキンを選ぶことができ、畳物の全体の土台にねこ土台を敷くため建物全体の換気ができることでシロアリの増殖を防ぐことができるなどがあります。
ねこ土台の種類は厚さ2~3センチの栗やケヤキを利用した木材や、モルタル、御影石製、最近では樹脂製や金属製がよく用いられていて、使用箇所や費用によって使い分けます。