木質耐力面材の特徴と、今後の見通し

安心して住める家づくりには構造として木質耐力壁が多く用いられています。

木質耐力材の特徴を見てみましょう。

 

◇ 木質系の耐力面材とは

住宅の耐震性や省エネ機能が求められる中で耐力面材のニーズが高まっています。

その中でも木材耐力面材は国の政策の「国産材需要拡大」の後押しを受けて需要が伸びるようになりました。

特に構造用合板は薄い木材を3枚以上重ね合わせて制作するため大きな面の生産が可能になり、住宅の壁や天井、床など木造住宅の建築には欠かせないものになりました。

木質耐力材が普及するようになったのは阪神淡路大震災以降で、この震災によって木造住宅の耐震性が見直され、壁に木質耐力材を加えることで、耐震機能を高めることに成功したのです。

 

また、近年では台風や地震などの自然災害が頻発するようになり、住宅の耐久化のニーズがさらに高まり各木材メーカーでも高機能な木質耐力材が開発されるようになりました。

 

他にも木質耐力材は規定された間隔を開けて釘を固定するだけなので施工も複雑な技術必要なく、短期間で施工が完成する等のメリットもあります。

最近では深刻な職人不足に悩む建設業界にとっても簡単に均一的な性能を確保できることから、木質耐力材を取り入れる建設方法へのシフトが加速しています。