船の安全に必要なしゅんせつ工事とは?工事の内容や工法を解説!

「しゅんせつ工事」とは海底や川底の砂利を取り除く工事で、全部で29種類ある建設業のうちの専門工事のひとつにあたります。

ここでは、しゅんせつ工事の方法や流れをまとめています。

 

◇ しゅんせつ工事ってどんな工事?

浚渫工事(しゅんせつ工事)は、簡単に言うと船が安全に運航できるように海や川の底の砂利を取り除く工事です。

しゅんせつ工事が行われるのは船の航路や港湾付近で、船の運航や船が向きを変える時に座礁が起こらないようにするために、海底の砂利を取り除いて十分な水深を確保するための工事です。

近年では多くの物資を運べるように船の大型化が進むようになりました。

そのため船が運行する航路や「泊地」と呼ばれる船が進路変更をする場所のより深い水深が必要になり、しゅんせつ工事を行い水深を確保するようになったのです。

また、河川でも大雨の際に氾濫を防ぐためにしゅんせつ工事が行われます。

 

◇ しゅんせつ工事の工法

しゅんせつ工事には先端に給水菅が付いているポンプ浚渫船を用いて、水底の砂利や水を吸い上げる「ポンプ浚渫工事」と、砂利を掴み取るグラブバスケットを用いて砂利を取り除く「グラブ浚渫工事」があります。

「グラブ浚渫工事」では、グラブ浚渫船と掴んだ砂利を積み込むための船の2隻が必要です。