フェノール樹脂とは?その特徴と用途を解説!

フェノール樹脂は「フェノール」と「ホルムアルデヒド」を原材料とした熱硬化性樹脂の一種です。

 

◇フェノール樹脂の特徴

フェノール樹脂は世界初の植物系以外の原料の人工的に合成されたプラチックで、1910年にアメリカのベークランド博士により発明されました。

熱硬化性樹脂なので加熱すると一度は溶けるものの一定の温度を超えると化学反応のために固まり、冷めたあとに再加熱をしても溶けることがありません。

合成樹脂の歴史のごく初期に登場したいわば最初のプラスチックで、今もなお幅広く利用されています。

 

◇フェノール樹脂の用途

その優れた特性により幅広い産業分野で広く使用されています。
 
・電気・電子的な部品
フェノール樹脂は優れた電気絶縁性を持ち、電子部品や配線板の絶縁材料として使用されます。例えば、プリント基板やトランジスタなどの電子部品において、信号伝達や電気回路の絶縁を担当します。
 
他には、成形材料として(半導体部品、自動車部品、日用雑貨)、メラミン化粧版コア、シェルモールド、木材加工、接着剤、(無機繊維断熱材用バインダー、砥石・摩擦材用バインダー等)多岐にわたっています。
 
気を付けたいのはフェノール樹脂製の容器はマイクロ波を吸収して発熱するため、電子レンジには使用できないことです。