「ブリージングとは」ブリスターの原因ともたらす影響について

「ブリージング」とはコンクリート打設後に配合した水が表面に浮き上がってくる現象で、この時に上がってくる水のことを「ブリージング水」とよびます。

 

◇ブリージングの原因

コンクリートはセメントに水、砂利、砂を混ぜ合わせてできたものです。コンクリートを打設する際に材料の重さで分離現象が起こり水分が上昇していき、これがブリージングと呼ばれる現象です。

重たい材料が沈み、軽い水が上がる

特に水セメント比が大きくて、スランプが大きい場合に発生しやすくなります。」

 

◇知っておきたい、ブリージングがもたらす影響について

ブリージングがもたらす影響は主に3つあり、ひとつ目は「コンクリートの表面の沈下」です。コンクリートの製造物の水が浮き上がることで、コンクリート内の水分が減少し、コンクリートの表面の高さが全体的に低くなり表面が沈下してしまいます。

ふたつ目は「水密性の低下」です。水分が減少することでコンクリート内部に気泡が発生をして、そこに空洞ができることもあるのです。

そうなるとコンクリート内部に水が入り込み劣化を早め、この空洞が雨の日には通り道になってしまいます。

そして、鉄筋コンクリート造の場合はコンクリートと鉄骨の密着度が低下するため鉄筋の下端に空洞ができて強度に支障がでてくるのです。