「屋根伏図」とはどんな図面?小屋伏図との違いも解説!

「屋根伏図」とは建物を真上から見下ろした平面図の中で、屋根の造りを記した図面です。

建物の中でも屋根は紫外線や風雨、地域によっては積雪があり、最も過酷な状況にさらされる箇所です。

そのため、こうした環境の中で適応できる構造である必要があります。

 

◇屋根伏図とは?

屋根伏図は、縮尺1/100で記されていることが多く、工事請負契約において、工事請負契約書の他に、建築業者から施工主に提出される書類で、設計図書に含まれています。

屋根伏図は、施工主にとってはそれほど興味を引くものではありませんが、施工業者や特に屋根工事業者にとってはなくてはならない図面です。

屋根伏図でには「屋根の形」「軒の位置」「屋根勾配の角度」「棟の位置」が記されていて、太陽光発電を設置する場合は太陽光パネルの配置も記載します。

他にも屋根伏図には屋根の水が流れる向きも記されています。

◇小屋伏図との違いは?

小屋伏図は屋上の屋根部分の構造平面図で、「小屋」とは屋根の構造部分のことを指しています。小屋伏図には屋根の構成や構造について記されています。

つまり、屋根伏図が屋根の構造や軒の位置を記載しているのに対して、小屋伏図には屋根の構造体についてが記載されています。