「横繁障子」の特徴と障子が持つ機能について

「横繁障子」とは、横組み障子の変形で、組子を細かく入れた障子のことで、関東地方で用いられています。

ここでは、横繁障子の特徴と障子が持つ機能を解説しています。

 

◇横繁障子の特徴

横繁障子は横に広がる格子がシンプルでありながらも、その配置が特徴的な美しさを持っています。

最近ではガラスや板と組み合わせて使うこともあり、開閉することができるようになっている横繁障子もあります。

横にたくさんの桟が入ることで、視線が横への流れが強く意識ができ、部屋を広く見せる効果があり、床の間のある和室によく用いられています。

 

◇障子が持つ機能とは

・光の拡散

和紙は透過率50%程なので、直射日光を遮りながら室内に光を通す効果があります。

そして、光を拡散することができるので、和紙を透過した光を室内に均等に拡散させるため、部屋全体を明るい空間にします。

 

・調湿・保温機能

和紙は調湿効果があるため、冬の結露や梅雨や夏場の湿気対策にもなります。また、冬場は閉めていると外気の侵入を防ぎ、障子越しに日が当たることで部屋の中には暖かい温度を保つことが可能です。

 

・紫外線カット

和紙は紫外線の遮断率が80〜90%であるため、和室の畳や壁の変色や傷みから守ってくれます。