ラーメン構造の特徴とメリット・デメリットについて

ラーメン構造とは、柱と梁が交わる部分(接合部)を固く留め、変形を抑えた構造形式で、マンションや公共建築物など様々な建物に利用されています。

 

◇ラーメン構造の特徴

ラーメン構造は柱と梁の接合部を剛接合して、建物全体を支える構造のことでドイツ語の「ラーメン(Rahmen)」が由来。

基本的に柱と梁だけで建物全体を支えるシンプルな構造なので、設計の自由度が高く、そのうえ構造設計や施工が比較的簡単なのも特徴です

◇ラーメン構造のメリットとデメリット

・ラーメン構造のメリット

デザインの自由度が高く、窓や扉の位置を自由に決められるので、大きな窓のある明るいリビング・ダイニングを設計したり、大きな執務室や会議室のあるオフィスビルをつくったりすることが可能です。

また、空間を広く使えるのでリフォームやリノベーションが簡単なのがメリットです。

他には、ラーメン構造は鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨で作るのが一般的ですが、鉄筋コンクリート造のラーメン構造の建築物は耐火性能が非常に高いです。

 

・ラーメン構造のデメリット

梁や柱が太くて大きいため、室内に付き出すので邪魔になることや、横からの力に弱いため耐震性がそれほど高くはないことです。