リシン吹付けの特徴と注意点について

「リシン吹付け」はモルタル塗りの塗装仕上げ方法のひとつです。

ここでは、リシン吹付け仕上げの特徴と注意点を解説しています。

 

◇リシン吹付け仕上げの特徴

セメントとアクリルなどの樹脂に微細に砕いた石を混合し、顔料と組み合わせて、リシンガンと呼ばれるスプレーガンで力強く壁に吹き付けます。

工費が比較的安くて、通気性があるのが特徴です。

混ぜ込む石材は「骨材」と呼び、リシンに使用される骨材は比較的小さなもので、その結果、表面は砂をまぶしたようなざらざらとした外観に仕上がります。

この塗装方法には、表面の凹凸を調整するために尖った針を使って削り取る「掻き落とし仕上げ」なども存在し、これにより外観をより落ち着いた外観にしたい場合にはおすすめです。

 

◇リシン吹付け仕上げの注意点

一般的に、リシン吹き付け外壁の耐久年数は約10年程度と言われていて、クラック(ひび割れ)が発生しやすく、耐久性が低下すると、骨材が壁からボロボロと剥がれることがあります。

また、細かな凹凸の間にたまった汚れがこびりついて黒ずんだり、内部でカビが繁殖することがあるため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。塗装時には、しっかりと洗浄作業を行うことが重要です。