建築物を建てる際に重要な「隣棟間隔」について

 

「隣棟間隔」とは建築物相互の内法(うちのり)間隔のことです。

ここでは、隣棟間隔について解説しています。

 

◇隣棟間隔

「隣棟間隔」とは、建築物同士の「内法(間隔)」を指す建築用語で、簡単に言うと建物と建物の距離です。

「内法」とは建築物において、柱や壁の内側から測った寸法を指し。マンションの場合、建物内部の寸法を示す内法をもとにして、登記簿などに面積が記載されます。

隣棟間隔は日照、視界、採光、安全性(火災などの災害時)、プライバシー等を考慮して決定するのが一般的です。

 

◇隣棟間隔の詳細

建物を建設する際、通常は敷地境界線から少なくとも50cm以上離す必要があります。

ただし、建築基準法の規定により準防火地域や防火地域内で、外壁が耐火構造として設計されている場合は境界線に近づけて建設することが許可されています。

また、建物の高さに対する敷地境界からの後退距離の比率が30%以上の場合、建物の高さに対する後退距離または隣棟間隔の比率を計算し、その値で評価されます。

複数の建物が隣接している場合、建物の高さに対する隣棟間隔の比率が30%以上の場合も同様の評価が適用されます。

建物との距離については用途地域も絡んでくるので、家を建てるエリアを管轄する自治体によって、ルールは若干異なります。