冷媒管の構造と役割について

エアコンなどの空調設備に必要な配管に「冷媒管」があります。

 

◇冷媒管の構造

冷媒管は液管とガス管の2本の銅管からなり、それぞれを断熱材で覆ったペアによって構成されています。

エアコンは空気を冷やしたり温めたりするために熱交換を行いますが、この過程で冷媒が液化したり気化したりします。

この発生した液体は細い銅管で、気体(ガス)は太い銅管でそれぞれ通され、配管のサイズはエアコンの性能によって違いがあります。

 

◇冷媒管の役割

室内機と室外機を接続する冷媒管は2本の銅製パイプで構成されており、断熱材で覆われています。

このパイプは一組になっており、一般的に「ペアコイル」とも呼ばれています。冷媒管は、エアコンの冷房過程において、室内機と室外機間で冷媒(フロン)を循環させ、室内の熱を室外に排出します。

冷房を運転すると、まず室外機の圧縮機で高圧の液体となった冷媒が、送り側の冷媒管を通じて室内機に送られ、室内機の熱交換器で気化します。この気化過程で液体冷媒は周囲から熱を吸収し、その後、室内機から冷風を送り出す仕組みです。

そして、室内機で熱を吸収した冷媒は、受け側の冷媒管を通じて室外機に戻り、圧縮機で再び液体に変わります。

冷媒管は液体を室内機に送る側が細く、気体を室外機に送る側が太いという2種類があります。