歴青(れきせい)の特徴と役割について

「歴青」とは、天然または人工で産出される、固体または半固体の炭化水素類を指す一般的な用語です。

ここでは、歴青について解説しています。

 

◇歴青とは?

歴青は、瀝青(れきせき)とも表記され、ビチューメン、チャンなどとも呼ばれています。

石油源岩から生成された油が移動する途中などに形成された残留物や残渣であり、通常、歴青が存在する場所には、その地下深部や周辺部で石油が生成されていることを示す指標です。

歴青と呼ばれるものにはアスファルトに加えて、サンドオイルも含まれ、サンドオイルは砂粒に付着している半固体の重質炭化水素であり、加熱することで砂と分離します。

アスファルトは歴青と鉱物成分を混合した材料で歴青は主に結合剤として機能し、このため、高温では偏析せず安定していること、低温では脆性破壊を起こさないことが求められます。

一部の国、例えばアメリカなどでは、「アスファルト」と「歴青」は同義的に使用されることが多いようです。

 

 

◇歴青の役割

土木では歴青はアスファルトやコールタールなどの石油の蒸留残留物は、主に道路の舗装や防水のために使用するのが一般的です。

また、建築分野でも、これらの材料は防水材としてだけでなく、接着剤としても利用されています。