椅子の概念を打ち破る!レッド&ブルーチェアの魅力に迫る!

ここでは、100年以上も愛され続けている「レッド&ブルーチェア」について解説しています。

 

◇ヘーリット・トーマス・リートフェルト

1911年、家具職人の父親のもとで修行を積んだリートフェルトは、独自のデザインのキャビネットを製作し、自身の会社を設立しました。

彼は自身の会社を経営しながら建築を学び、建築理論を探求します

1917年には、リートフェルトが設計した有名な「レッド&ブルーチェア」(赤と青の椅子)が誕生し、このデザインによって建築理論における根本的な変化を提唱しました。

リートフェルトの建築作品は、変化しやすい空間を活かし、動的な空間の概念を追求する建築家としても知られています。

彼の作品のシュローダー邸は世界遺産にも登録され、現在はミュージアムとして公開されています。

 

◇レッド&ブルーチェアの魅力

「レッド&ブルー チェア」は、30mm角の支柱6本、横木7本、90mm幅の肘木2枚、そして10mm厚の背と座の板から構成されるデザインです。

直線と原色を用いて絵画のように構成され、腰掛けるために必要な最小限の要素で強度を確保しています。

これにより、これまでの椅子が持っていた重厚な素材と飾り付けを排除し、椅子の基本的な要素を最大限に引き立てたのが特徴です。