あまり、知られていませんが日本は世界トップクラスのトンネル国です。
その理由は日本は国土が狭く、国土の7割が山地であるため、交通や通信などのインフラ設備を地中に設置する必要があり掘削技術が高い発展を遂げました。
現在、10,912箇所のトンネルがあり、1年間で400箇所以上の増加しているのです。
◇日本で一番長いトンネルは?
日本で一番長いトンネルは2015年に全面開通した東京都の「山手トンネル」です。
東京の地下に広がる、首都高速道路中央環状線(通称C2)の大井JCTから高松入口までの地下トンネルは、最深部は55mにも達し、世界で2番目に長いトンネルとして知られています。
2番目は群馬から新潟を結ぶ谷川を貫く山岳道路トンネル「関越トンネル」で、標高1,977mに位置しています。
◇日本のトンネル技術がトップレベルだと言われる理由
日本は火山や地質が非常に複雑で、掘った後に周りの地山が変形してきたり、湧水やガスが噴出してきたりと、トンネル工事を行う条件に恵まれているとはいえません。
しかし、土木工事における「経験工学」を上手く取り入れて、どのような工事のときには、どんなことが起きるのか、そのためにどのような技術を用いる必要があるのかという経験値を積み重ねてきました。
その例が、世界最高技術を用いて作られた青函トンネルです。
そして、日本のトンネル技術は今も技術開発が進み、さらなる発展を遂げるでしょう。