日本古来の家、木造住宅のメリットとデメリットとは?

 

日本の住宅において圧倒的なシェアを持つ「木造住宅」

ここでは、木造住宅のメリットとデメリットを解説しています。

 

◇木造住宅のメリット

日本の古くからある建築物が木造であることを考えると木造住宅は耐久性に優れていることがわかります。

そして、日本の多くの地域が高温多湿な環境で、最近はその傾向がますます強まっています。

木は断熱性・吸湿性に優れているため、湿気を吸収して快適な環境を作り出し、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるのは魅力です。

それに対して鉄やコンクリートは初期強度は高いものの、劣化が速く、定期的なメンテナンスが不可欠です。メンテナンスさえしっかりすれば時間を超えた安定性を持ちます。

また、同じサイズの住宅を作る際には木造の方がコストを抑えられ、早く完成するのもメリットだと言えるでしょう。

 

◇木造住宅のデメリット

木造住宅のデメリットの一つは火災への脆さです。

日本では地震などが発生した際に大規模な火災が起こることもあり、木造住宅は鉄筋コンクリートの住宅と比較して燃えやすいと指摘されることがありますが、実際には木がすぐに崩壊するわけではありません。

また、木造住宅には遮音性が低く、音を通しやすいという特徴があります。

防音対策として、床や壁、天井などの構造体を二重にしたりすることが考えられます。

そして、木造住宅はシロアリの害虫被害を受けやすいという点もデメリットです。

近年では、床下にコンクリートを敷き詰める「ベタ基礎」という手法が一般的になっています。また、坊蟻処理された木材を利用するか、定期的に防蟻薬剤を散布するなどの対策をするようにしましょう。