近年、地震の頻発により「耐震」の重要性が一般にも広く認識されるようになりました。
そのため、家を購入したり建てたりする際には、「耐震等級」という言葉がよく用いられています。
◇そもそも、耐震等級とは?
耐震等級は、建物の地震への強さを示す指標で、品質確認法に基づいていて、この等級は3段階に分かれ、数字が大きいほど建物の耐震性が高まります。
◇耐震等級の区分
具体的には、耐震等級は地震に対する構造躯体の崩壊や倒壊のしにくさを表しており、住宅の性能を客観的に評価する重要な基準です。
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耐震等級1:「耐震等級1」は、建築基準法で規定された建物の最低限の耐震性能を示し、数百年に一度の大地震にも耐えるように構造計算されています。2016年の熊本地震が震度7であったことを考慮し、耐震等級1はそのレベルを想定しています。
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耐震等級2:耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の強度を示しており、「長期優良住宅」の認定条件。また、公共施設として災害時の避難場所とされる学校や病院、警察などは、必ず耐震等級2以上の耐震性を有するように定められています。。
- 耐震等級3:耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強度を有しており、住宅性能表示制度における最高レベルです。この高い耐震性能は、主に災害時の救護活動や災害復興の拠点として機能する消防署や警察署などで採用されています。