和室には欠かせない!畳の歴史

畳の歴史は、縄文時代に稲わらを敷いたことが始まりだと言われています。

ここでは、畳の歴史をわかりやすくまとめています。

 

◇現在のスタイルは平安時代から

奈良時代には木製の台の上に真薦を編んだござのような畳があり、これが最も古い畳とされています。

平安時代になると現代のスタイルに近づき、座具や寝具として板敷きに置かれるようになりました。ただし、畳の厚さや柄・色は使う人の身分によって異なっていたそうです。

鎌倉時代から室町時代にかけて、書院造が生まれ、畳が部屋全体に敷きつめられるようになりました。

これまでは高貴な人や客人のもてなしのためのものだったが、次第に建物の床材としても利用されるようになりました。

江戸時代中期以降、畳は町人の家庭にも普及し、畳師や畳屋が活躍し、身分による畳の制限も次第になくなりました。

 

◇畳の現在

高度経済成長期になり、西洋風の生活への移行とともに、和室での座り方から椅子やソファに座る生活が一般的になりました。

この頃にカーペットが普及しましたが、家の中は依然として畳が基本でした。

1990年頃からは、和室を作る際には障子などの付属品が必要なことからコストの面から和室の作成が減少し、フローリングが一般家庭に普及するようになります。

しかし、フローリングには寒さや音響の問題があり、これらのデメリットから再び畳が注目され、近年ではフローリングの上に置く置き畳や琉球畳が人気を集めています。

また、畳の性能も向上し、「和モダン」のデザインが人気を集めたことから、畳が再び人気を取り戻しています。