昔の日本家屋には必ずといっていいほど、縁側がありました。
和の雰囲気をもつ、昔ながらの日本家屋によく見られた縁側ですが、最近の特に都市部の家ではあまり見かけなくなりました。
◇そもそも縁側とは?
「縁側」とは部屋と屋外との間にある板張りの通路のようなところで、日本家屋に見られる独特な構造です。
縁側には広縁と濡縁の2つの種類があります。
広縁は、板張りの縁側が建物の内部空間にある場合に使われます。一方、濡縁は、縁側が建物の外部空間に位置する場合に使われます。
これを区別するのは、雨戸やガラス戸のの内側にあるか、外側にあるかが基準です。
◇縁側のある家の魅力
縁側は、一年を通して部屋の快適な温度を保ち、省エネに貢献します。
特に夏場は直射日光を遮ることで室内温度の上昇を防ぎ、冷房費を節約できるのは大きな魅力です。
冬場は冷気を遮りつつ、暖かな日差しを取り込むことでサンルームのような役割を果たします。
縁側を部屋と同じ高さに設置することで、部屋を広く見せる効果があり、特に床材や雰囲気を統一させると、部屋と縁側の一体感が増し、開放感のある広々とした空間になります。
さらに、広縁を設けて扉や窓を開け放つことで、アウトドアリビングとしても活用できます。