快適な暮らしのためには、間取りやデザインだけでなく安全な建物かどうかも重要です。
ここでは、住宅性能のなかでも重要な「耐震性」と「耐候性」について解説します。
◇耐候性とは?
「制震」とは、地震の揺れを吸収し、建物に伝わる揺れを低減する技術です。
建物の下部や中間部に設置された制震装置が地震のエネルギーを吸収し、建物の揺れを和らげます。
これにより、建物の耐震性が向上し、地震による被害を軽減することができます。
一方、「免震」とは、建物の上部と下部を独立させることで、地震の揺れが建物に伝わらないようにする技術です。
制震と免震は、いずれも地震の影響を軽減するための技術ですが、吸収するエネルギーの違いや建築物の構造上の違いがあります。
◇耐候性とは?
耐候性とは、樹脂やプラスチック素材が屋外の環境に対してどれだけ耐えられるかを示す特性です。
具体的には、太陽光や紫外線、温度、湿度、雨などの要因による変形、変色、劣化がどれだけ抑制されるかを示し、製品の品質や寿命、材料選定にとって重要な要素です。
耐候性の低い素材は屋外での使用で変質を起こす可能性があります。
そうなると、強度が想定よりも低下し、事故につながる可能性があるため適切な素材選定が必要です。