建物を仕上げるための工法には様々な方法がありますが、そのなかでもにているのが「左官」と「塗装」です。
これらはどちらも壁を塗るという点では同じですが、その作業内容や手法には大きな違いがあります。
◇左官工事とは?
左官工事は土やモルタル、プラスター、漆喰などさまざまな壁材を、「コテ」と呼ばれる左官職人の必須アイテムを使って塗っていく工事です。
左官職人は熟練した手つきで作業を行いますが、その習得には長い年月が必要です。
左官工事の工程は、まず下地処理から始まり、下地を塗り、整えてから中塗りを重ねて乾燥させて、乾燥後には上塗りで壁表面を仕上げるのが特徴です。
左官工事に使われる壁材は自然由来のものが多く、環境に優しく、吸湿性や放湿性、消臭効果などの効果があります。
◇塗装工事とは?
塗装工事はペンキや塗料を塗布したり、吹き付けたりする工事です。
作業工程としては、左官工事と同様、下地処理の後、下塗り、上塗りをして仕上げますが。左官工事に比べると比較的短期間で仕上げることができるのが特徴です。
広い面積を短期間で仕上げることができるのがメリットで、ローラーを使って手塗り作業で塗るローラー工法と、スプレーガンによって塗料を吹き付ける吹き付け工法の2種類が主な工法です。