建築にまつわる基本的な法律が「建築基準法」です。
◇建築基準法とは?
建築基準法は、建物の敷地、構造、住宅設備、用途などに関する最低基準を定めた法律です。
これには建物の構造基準、都市計画区域内での用途、建ぺい率、容積率、高さなどの規定が含まれ、建物の耐久性や防火性能を保証しています。
1950年に制定されたこの法律は、技術の進歩や社会情勢の変化に応じて何度も改正されています。
代表的な改正には、「1981年の耐震基準の改正」や「2000年の木造住宅に関する改正」があり、最近では2024年の4月1日に改正法が施行されました。
◇2024年4月よりどう変わるのか?
建築基準法は、単体規定(建物そのものに関する規定)と集団規定(都市計画との整合性を保つための規定)、建築確認と検査、違反建築物に対する罰則などから構成されています。
2024年施行の建築基準法の改正では、「脱炭素社会の実現のための建築物のエネルギー消費性能の向上」と「地域の自主性及び自立性を高めるための改革推進」が主な目的です。
主な改正内容は、大規模建築物の木造化の促進、各種規定の合理化、建物の長寿命化・省エネ性能向上促進のための遡及規定の緩和などが挙げられます。