「特別高圧電力」「高圧電力」それぞれの特徴を解説!

2000年に特別高圧電力の小売自由化が始まり、新規参入が段階的に認められました。

2004年と2005年には高圧電力も自由化され、中小規模のビルや工場でも電力会社を自由に選べるようになりました。

こちらでは、「特別高圧電力」「高圧電力」のそれぞれの違いを解説いたします。

 

◇特別高圧電力とは

特別高圧(特高)は、7000Vを超える電圧で、主に大規模な工場や商業施設で使用されます。

契約電力は通常2000kW以上で、年間電気代は数億円〜数百億円規模となるため、主に大規模な工場や商業施設、オフィスビル等で使用されています。

特別高圧を利用する場合、変電所から工場や施設へ電気を送るために、送電線を直接引き込むため、鉄塔などの付帯設備が必要です。

 

◇高圧電力

高圧とは、直流で750V超から7000V以下、交流で600V超から7000V以下の電圧を指し、中小規模の工場や施設で利用されています。

家庭などで使用する場合には、キュービクルという高圧受電設備を使い、電圧を下げてから使用しなければいけません。

高圧電力の契約電力は50kW以上~2,000kW未満と幅広く設定されています。

そのため、料金プランは電力消費が少ない事業者向けの「高圧電力A(高圧小口)」と、消費が多い事業者向けの「高圧電力B(高圧大口)」の2種類に分かれています。