建築工事の基本となる「型枠工事」は、建物の安全性や耐久性に直結する重要な工程です。
こちらでは、型枠工事の基礎知識を解説しています。
◇そもそも、型枠工事とは
型枠工事とは、コンクリート構造物を形成するための仮設の枠組みを設置する工程を指します。
この枠組みは、コンクリートを流し込む際に形を整え、その形状を維持する重要な役割を果たします。
型枠工事の主な目的は、コンクリートが流し込まれた際に所定の形状を確保することで、型枠を適切に設置することで、コンクリートは設計通りの位置に収まり、計画された強度と形状が実現します。
また、型枠は硬化中のコンクリートを外部からの影響から守り、均一な品質を保つ保護機能も担っています。
この工程により、基礎や柱、壁といった構造物が精密に仕上がり、結果として安全で耐久性の高い建物が完成します。
◇基礎工事との違いは?
基礎工事は、建物の荷重を地盤に適切に分散させるための重要な工程で、地盤改良や基礎の設置作業が含まれます。
具体的には、地面を掘削して鉄筋コンクリートの基礎を作る工程であり、地盤の状態に応じて直接基礎や杭基礎などの方法が選ばれます。
一方、型枠工事は、コンクリートを流し込む際に使用する型枠を組み立てる作業で、型枠は木材や鋼材で作られ、コンクリートが硬化するまで形状を保持する役割を担います。