選ぶ前に知っておきたい!防水シートの種類について

防水シートとは、雨漏りを防ぎ、防水性能を向上させる目的で、外壁材や屋根材の下に敷かれるシート状の防水層です。

今回は、防水シートの種類についてご紹介しますので、防水シート選びにお役立てください。

 

◇透湿防水シート

防水シートは、白っぽい色でメーカー名などが印字されていることが多く、主にサイディング外壁の下地に使用されます。

ポリエチレン不織布で作られており、内部の湿気を外に逃がしつつ雨水の浸入を防ぐ性能を持ちます。

また、湿気を通すため結露をある程度防ぐ効果があり、高気密高断熱の住宅に特に適しています。

一方、空気と湿気を通さない防湿気密シートは室内側に用いられるなど、用途が異なります。

 

◇アスファルトフェルト

アスファルトフェルトは、主にモルタル仕上げの外壁に適した防水シートです。

このシートは雨水の浸入を防ぐ一方で湿気を逃がさない特性を持ち、水分や湿気に弱いモルタル外壁に最適です。

モルタル仕上げで透湿防水シートを使用すると、内部の水分が壁を腐食させる原因となるため、アスファルトフェルトが推奨されています。

 

◇ルーフィング

ルーフィングは、野地板の上に敷いて屋根の下地を作るシート状の防水建材で、施工業者によっては「防水シート」と呼ばれることもあります。

屋根材(瓦やカラーベストなど)を通過して屋根内部に侵入した雨水を受け止め、雨樋に排出する役割を果たします。

また、家内部の湿度を吸収して結露を防ぐ機能も備えており、住まいの快適さや耐久性に大きく影響する重要な部材です。