水勾配が必要な箇所とは?

水勾配は、建物や屋根、道路、駐車場などで雨水や水が自然に排水されるように設ける傾斜です。

これにより、水の滞留を防ぎ、建物や施設の耐久性を保ち、長期的な損傷を防ぎます。

 

◇屋根

屋根には必ず水勾配が必要で、勾配がないと雨水が滞留し、屋根材に圧力をかけて腐食や漏水を引き起こす可能性があります。

屋根の勾配は通常1/100~1/50程度が推奨されますが、屋根の種類や地域の気候条件によって異なります。

 

◇道路や駐車場

道路や駐車場にも適切な水勾配が必要です。

特に、都市部の駐車場や道路では、排水口が適切な位置に配置され、勾配が設計されていなければ、豪雨時に水たまりができてしまい、交通渋滞や浸水被害を引き起こす原因になります。

 

◇バルコニーやベランダ 

バルコニーやベランダには適切な水勾配が必要です。

これらの場所では雨水が滞留しやすく、適切な勾配を設けて速やかに排水できるようにすることが重要です。

排水が不十分だと、防水処理が施されていない場合、雨水が構造体に浸透し、ダメージを与える恐れがあります。

 

◇プールや庭の排水

プールや庭、庭園の設計にも水勾配が欠かせません

。水を使う場所では、適切な排水計画を立てることが、特に重要です。プール周りや庭では、勾配がないと水が滞留し、カビや藻の発生の原因となります。