吹き抜け天井は、開放感や採光を重視した建築デザインの一つとして、日本の伝統建築から現代建築に至るまで幅広く採用されています。
ここでは、日本国内で特に有名な吹き抜け天井を持つ建築物を厳選し、その魅力や特徴をご紹介します。
◇京都駅(京都市)
京都駅は建築家・原広司が設計した日本最大級の駅ビルで、特徴的なデザインと機能性を兼ね備えています。
駅構内には、上の写真のように東西に広がる吹き抜けの大空間があり、ガラス屋根がその象徴的な要素です。
特にコンコース西側には、東広場やブリッジなどが配置され、ダイナミックな空間を演出しています。この設計は「歴史への門」をコンセプトに、京都の碁盤目状の都市区画を意識したものです。
◇ジュンポートアイランドビル(神戸市)
安藤忠雄が設計したジュンポートアイランドビルは、広大な敷地を活かした低層4階建ての稀有な構造を持ちます。2階から4階までの3フロアにわたるオフィス空間には、圧倒的な吹き抜け天井が特徴的です。
この大胆な空間構成は、安藤忠雄の建築哲学を体現する作品と言えるでしょう。
◇日本橋三越本店(東京都)
日本橋三越本店本館の中心には、5階まで続く壮大な吹き抜けホールがあります。
このホールを取り囲むように、各階にショップが配置されており、アール・デコ様式の繊細な装飾が建物全体に施されています。