アスベストは、かつて建材や断熱材として広く使用されていた素材ですが、健康への危険性が明らかになり、現在では使用が禁止されています。
もし、アスベストが発見された際には、適切な対処を行わないと、吸引することで深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。
◇時期で見分けるアスベストの可能性
アスベスト含有建材は、その使用時期と飛散性によって3つのレベルに分類され、飛散のしやすさに応じてレベルごとに分類されています。
最も飛散性が高い建材が「レベル1」、次に飛散しやすいものが「レベル2」、比較的飛散性が低いものが「レベル3」とされています。
レベル1の吹付け材は1955年頃から使用が始まり、1989年までに製造中止となりました。
レベル2の保温材・断熱材・耐火被覆板は、1920年頃から2004年まで使用されていました。保温材は1987年、断熱材は1983年から1991年、耐火被覆板は1983年から2004年まで製造されていました。
レベル3のその他の建材は、壁・天井ボード、床材、屋根材、外壁材、仕上げ塗材、接着剤など多岐にわたります。
これらのほとんどは2004年までに製造中止となり、仕上げ塗材のみ2005年まで製造されていました。
こうしたことから、2006年以降に建築された建物であることが設計図書等により明らかな場合は、アスベスト不使用と判断して良いことになっています。