地盤改良工事に必要な「ボウリング」とは?その種類を解説

地盤改良工事を行う際に欠かせない調査のひとつが「ボーリング(ボウリング)調査」です。

これは、建物を安全に支えるために地盤の状態を詳しく把握するための地質調査方法で、実際に地面に穴を掘り、地下の土や岩の状態を直接確認するものです。

名前が似ているスポーツの「ボウリング」とは異なり、正しくは「ボーリング調査(Boring)」と呼ばれています。

ボウリング工事には、目的や地盤の状況に応じていくつかの種類があります。

 

◇ロータリーボウリング

最も一般的な地質調査の方法で、回転式のドリルを使って地中に穴を掘ります。土や岩石を採取しながら、地層の構成や地盤の強度を調査できます。

標準貫入試験(SPT)を併用することが多く、建築・土木設計の基礎資料になります。

 

◇オーガーボウリング

スクリュー状のドリル(オーガー)を使って比較的浅い深さ(10m程度まで)を掘削する方法です。土質試料の採取や簡易的な地盤調査に用いられます。

コストが抑えられるのがメリットですが、深い層や硬い地盤には向きません。

 

◇エアボウリング

空気(圧縮空気)を使って掘削と排土を行う方法で、水を使えない場所や地下水の影響を避けたい場合に使用されます。

トンネル工事やガス井戸掘削などでも利用されることがあります。