
建設現場での墜落・転落事故を防ぐため、労働安全衛生法に基づく各種規則や基準の強化が進められています。
ここでは、足場作業における安全性を高める法改正と現場での対策についてわかりやすく伝えます。
■手すり先行工法などによる足場工事の安全対策
建設現場の事故において、高い割合を占めるのが足場からの墜落・転落事故です。
これらをなくすため、労働安全衛生規則の改正などを踏まえ、推進されているのが手すり先行工法です。
従来の施工では、作業床を取り付けた後に手すりを設置するため、作業者が無手すり状態で作業を行う危険な瞬間が存在しました。
しかし、手すり先行工法を採用した足場工事では、最上層の作業床を設置する前に、下層から手すりを先行して設置するため、作業員は手すりが設置された状態で組み立て・解体作業を行いやすくなります。
■点検体制の厳格化と点検者の指名・記録保持の義務
法改正におけるもう一つの大きな柱が、足場の点検体制の厳格化です。
足場工事の完了時や作業開始前に行う点検において、点検者の指名が義務付けられ、チェックリストの活用も推奨されています。
特に、足場の組み立てや変更後の点検では、点検者の氏名を掲示し、点検結果を記録して足場を使用する作業を行う仕事が終了するまで保存することが義務付けられています。
これにより、点検の不備や形式的な確認を防ぎ、悪天候後や作業環境の変化にも適切に対応できる足場工事の管理体制を整えることが重要です。