
鉄筋コンクリート構造物の精度と強度を決定づける型枠工事には、多様な工法が存在します。
現場の規模や形状、施工条件に応じて適切な工法を選択することが、品質の確保や工期短縮につながります。
■代表的な型枠工法(合板・システム・ラス)の構造と特徴
型枠工事で最も広く普及している「合板型枠(木製合板型枠)」は、現場で加工しやすく、複雑な意匠や曲面形状にも対応しやすい点が特徴です。
一方、金属製やプラスチック製のパネルを用いる「システム型枠」は、規格化・ユニット化されているため組み立てや解体がしやすく、繰り返し使用できることで、施工品質を均一に保ちやすい工法です。
さらに、網目状の薄い鋼板を固定してそのまま埋め殺す「ラス型枠」は、打設後の型枠解体作業や廃材処分が不要となり工期短縮が可能です。
■現場条件に応じた工法の使い分けと施工品質を高めるポイント
現場でこれらの工法を選定する際は、建物の意匠や構造、コスト、工期条件を総合的に判断することが不可欠です。
デザイン性の高い意匠や変形形状が求められる箇所には合板型枠が適しています。
標準的な意匠が繰り返される高層ビルや大規模施設ではシステム型枠は施工を効率化しやすい特徴があります。
また、搬入経路が狭く解体作業の安全確保が難しい地下や狭小地では、解体不要なラス型枠を活用することで、解体作業の省略につなげられます。